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2006/12/31

映画のはしご

12月30日、本来大掃除でもきちんとすべき日なのであるが、嫁と娘は嫁の実家におせちのにしめを作りに行ったし、一人で家に篭ってると悲観的でロクでもないことばかり考えそうなので、外に出ることにした。といっても買い物をする気も起こらず、飲みに行くには肝臓が疲弊しすぎている。そうだ、こういうときは映画に限る。それも大毎地下劇場に通っていた20年以上前の青春時代を思い出し、2本以上はしごしよう!と心に誓って梅田に向かう。

1本目、待ち時間が短いという理由で「カジノロワイヤル」

007誕生の物語なのに、911以降が舞台になっているのは何故?007は冷戦が生んだスーパーヒーローだろう?いきなり疑問から入ってしまったら映画にすんなり入っていけないじゃないか。体張りまくりのアクションシーンは素晴らしい。新ボンド役のダニエル・クレイグは完全な肉体派ですね。その分脳みそ弱そうなボンドに仕上がってます。定番の(ちょっとレシピが違うけど)ドライマティーニを飲むシーンもあるのですが、マティーニグラスが似合わねえ。ジャックダニエルをボトル直飲みのほうがクレイグには合いそうだ。(それじゃ007じゃないんだけど)、ともかく今までのちょっとニヒルで知的で小粋な007ではないです。時代とともにジェームスボンドもガテン系になったということですな。まぁ、ストレス発散してスッキリとしたとは思います。

続いて、30分待ちの間にチケット屋にチケットを買いに走って「硫黄島からの手紙」

昨年末の「おとこたちの大和」に引き続き、年末に観る戦争映画である。「父親たちの星条旗」を観ていたし、日本人だし、こいつは絶対劇場で観ようと(出来れば泣こうと)思ってたので、実は今回はこっちが本命だったのだ。公正にみてもクリント・イーストウッドは出来るだけ日本人の立場でエエ映画を作ろうとしていると思えた。アメリカ人であそこまで作れたら上等だろう。ただ悲しいかな、日本人の心の琴線を振るわせる「大和」や「ローレライ」のようなクササまではさすがに難しかったか、泣くことはできなかった。戦争は悲惨でツラクて出来るだけ回避すべきである。そのことをイーストウッドはこの2部作で淡々と冷静に描いて見せた、その心意気やよしと思う。自分の身のほども知らず日本に核を向けて「金を出せ」と脅すようなオオバカ国家がある限り、国を守るための軍備をなくすことは、出来ない現実があるとしても、それでもなお戦争を回避する努力を人間は続けるべきなんだと考えさせられる2部作であった。(余談 中村獅堂の迷走ぶりは彼自身の現実を反映したパロディなんだろうか?)

あと1本ぐらい観たかったのだが、大奥の気分でも無し、エラゴンの気分でも無し、ライアンも武士の一分でもないしということで、2本で終了。来年はどんな映画にめぐり合えるのだろうか?

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